舌側矯正で「見えない」矯正治療: 過蓋咬合

2007年02月08日

過蓋咬合~矯正装置がつけられない?

Q:舌側矯正、裏側矯正はかみ合わせが深いと装置上の歯の裏側に装着した装置が下の前歯にぶつかって治療ができない。と言われて治療をあきらめた。

A:もちろんウソです。できます。この質問が一番多い質問です。そしてこの内容で説得されてあきらめさせられている人がもっとも多いです。

では症例をお見せしましょう。

アイ矯正歯科クリニック 過蓋咬合 症例

矢印に示した部分をオトガイ唇溝と言います。この部分の切れ込みというかプロポーションの強い方はかみ合わせが深いといわれています。ではこの方は実際にはどんな歯並びでしょうか。

アイ矯正歯科クリニック 過蓋咬合 症例
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正面からは下の前歯がまったく見えません。これ以上かみ合わせの深い方はいません。

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これはトリックでも何でもありません。同じ患者さんです。前歯に白斑があるのが証拠です。
もちろん手術やインプラントもしていません。これからしばらく整えるための治療をして装置をはずしました。第一大臼歯にだけは装置が見えます。しかし今はこれもしていません。

ここで、かみ合わせの深いのはマルチリンガルブラケット装置の適応症ではないのでしょうか? それは違います。実は得意なんです。

難しい話はきらいという人。これは簡単なんです下の図のBというところにマルチリンガルブラケットでは力が作用します。どうです。歯の剛体としての中心線の上に力の作用点があります。だからダイレクトに圧下する力が加わります。

その手前のAというポイントが表側からのブラケットの作用点です。A点だと前に回転してしまいます。だから歯を圧下するには適しています。これは藤田教授の論文から引用しました。藤田教授は世界で始めてこの治療法をアメリカ矯正学会誌に紹介した方です。

過蓋咬合~深いかみ合わせの治療例

「過蓋咬合-矯正装置がつけられない?」で紹介した症例ほどではないですが、きちっと記録の残っている症例をお見せしましょう。
患者さんは、私が治療したモデルさん第1号の滝本久美さんです。
モデル 滝本久美さん
アイ矯正歯科クリニック 過蓋咬合 症例2
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最初、上の前歯の裏側に装置は付きませんでした。ではどうやって治したのでしょう。

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かみ合わせが深いというのを簡単に説明すると下の歯が伸び上がりすぎているということです。そこで下の歯から治療すれば問題はありません。

表からの治療ではこういったかみ合わせでは下の歯の前歯にはブラケットは装着できません。だからかえってリンガルブラケット治療する方が都合がいい場合もあります。では現実に治療した例をお見せしましょう。

そこで下の歯にだけ装置を装着しました。

アイ矯正歯科クリニック 過蓋咬合 症例2 アイ矯正歯科クリニック 過蓋咬合 症例2

どうです?3か月もしないうちに上の歯にも装置が付きました。こうなれば治療は同じです。

アイ矯正歯科クリニック 過蓋咬合 症例2

どうですか?

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綺麗に治療できました。治療できることはわかっていただけましたでしょうか。

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