上下顎前突~口元の突出・・・
ここに大変気の毒な患者さんの例を示します。この方はフライトアテンダントをされています。大変綺麗な方です。過去に矯正治療を行った経験があります。
どうでしょうか?
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とても矯正治療はうまくいった。っと一見はそう思えるでしょう。 |
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2002年のJ.Ortodontics(イギリス矯正歯科学会誌)に掲載されました。表紙もこの症例です。 |
口元を見てください。これは上下顎前突という症状です。彼女は最初がわからないのですが歯を抜かないで治療してほしいと言ったそうです。矯正医は了解して新しい不正咬合上下顎前突になっただけです。
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唇を閉じることができず左の写真のように少し口が開いてしまいます。そして下の顎の部分には梅干のような緊張があります。これは無理に唇を閉じようとするとこういう筋肉の緊張ができます。そして横顔を見てください。鼻と同じような位置まで出た口元。これは悲劇です。
患者さんも自分が間違っていたことを反省されています。そして行った矯正医には不信感を抱いています。
矯正治療の歴史は歯を抜かないことから始まりました。しかしこれでうまくいかないので歯をしかたなく抜くことになったのです。歯を抜くというマイナスの要因と抜いたことによって得られること、これが重要なのです。私たちも歯は抜きたくありません。
上下第一小臼歯を抜歯しました。これで口元をさげることができます。 しかもマルチリンガルブラケットは歯を内側に入れることを得意にしています。
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どうしてでしょうか?では説明しましょう。
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赤が最初です。そして青が現在です。ご本人は喜んでいますが、少し入れすぎました。
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実は裏側に作用点をもっています。歯の中心とされるcenter of resistanceより内側にくることがあります。このために歯は内側に傾斜しやすいのです。これを利用して治療しました。 |