Dr. Graber 逝く (舌側矯正で「見えない」矯正治療)

Dr. Graber 逝く

今から4年ほど前、イリノイ州シカゴのUICに留学する機会を主人が得ました。Graber先生とは運命の出会いを感じたそうです。1993年学位論文をアメリカ矯正歯科学会誌に投稿した時、その住所と部屋はGraber先生の研究室でした。そのドアの前に初めて立ったときの感動を忘れられません。アメリカ矯正歯科学会の最高権威と言っていいGraber先生は親日家の良いおじさんでした。わたしの研究室も同じ4階にあり彼が大学に来る木曜日の午前中にはよく様子を見に来てくれました。

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イリノイ大学の矯正科に所属するのはかなり狭き門です。その理由がこのTシャツを見ればわかります。ブロデイ、上顎骨前方牽引装置のハース、バイオプログレッシブセラピーのリケッツらのイラストが入ったTシャツにGraber先生がサインをして私にプレゼントしてくれました。そして左上の写真は天皇陛下から頂いた外国人としては最高の勲三等の勲章です。彼は高齢のため日本へは行けずに総領事から頂きましたが、勲三等は直接天皇陛下からもらえるのだが高齢で行けないと言っていました。頂いた翌日の朝うれしそうに勲章を持って私の首にもかけてくれました。Graber先生は日本でもっとも有名な矯正医でした。彼の名前を知らない矯正医はいません。そして彼の書いた本を持っていない矯正医もいません。もうこれ以上の人はでないでしょう。

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2002年7月8日この日見えない矯正治療の講演をイリノイ大学矯正学教室のリケッツルームで行いました。心臓が飛び出そうでした。

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このDr.Rickettsもこの写真撮影の翌年の2003年に亡くなりました。巨星が次々といなくなります。Ricketts先生も大きなスタデイグループを日本で持っています。最後は鼻気道と歯並びの関係に興味を持たれていました。残るパイオニアは日本のマルチリンガルブラケットの藤田先生だけでしょうか。

Dr.Graberは91歳でした。ご冥福を祈ります。ありがとうございました。

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