継承者がいない (アイ矯正歯科クリニック院長日記)

継承者がいない

2007.03.23

私たちの治療法は世界で最初にマルチリンガルブラケット(内側矯正)してアメリカ矯正歯科学会誌に世界で最初に掲載された藤田先生の流れをくみます。その 盟友鶴田先生は私どもの師匠です。この2人の巨人はもちろん開業されていません。学者であり臨床家であります。1978年に症例報告を世界の権威アメリカ 矯正学会誌に出されました。その後鶴田先生と私ども福井が同じアメリカ矯正学会誌に1999年、そして2002年のイギリス矯正学会誌に掲載した論文。な らびにソウル大学矯正学教室の臨床科教授の洪先生(大親友)の論文が多数あります。しかしこの治療法は韓国でやっと半数。日本ではごく少数です。理由は宣 伝と啓蒙のなさ、そして日本の大学での関心度の低さが挙げられます。 何とか後継者と思いますが大変難しい治療法として期間とそして何よりも厳しさが必要となります。今日も主人は後継者と狙っていた先生に失望したようです。 こんな日は実に無口ですが失望感は広い背中に満ち溢れています。結構男ぽい正確でファイテイングな人です。しかしその後姿はさびしそうです。私たちの夢は やはり自分を越える矯正医の育成にあります。矯正治療には薬はありません。ただ訓練してワイヤーを丁寧に曲げるだけです。それには地道な訓練だけが必要で す。これは伝統工芸や料理の世界のような徒弟制度が必要なのです。しかし今の若者にはそぐわぬ部分であるようです。早く彼に良い弟子が生まれますように祈 るばかりです。今度こそは裏切られないで傷つかないで。理想を高く持ちすぎかもしれません。しかし、長くかかります。1人前になるのは。

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