第5世代マルチリンガルブラケット (アイ矯正歯科クリニック院長日記)

第5世代マルチリンガルブラケット

2008.06.28

今日は第5世代マルチリンガルブラケット(フジタメソッド)について

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このブラケットは今、アイ矯正歯科の主流をなす第5世代リンガルブラケットの模式図と写真です。

これは珍しい写真です。実はこのフジタのブラケットはほぼ受注生産のような形を取っており宣伝などしていません。これは論文にすべく取っておいたものです。このブラケットの第五世代とは5回大きな改良をしたという意味です。

私はおそらく第三か第四世代からのお付き合いになります。1960年代の後半から藤田先生のリンガルブラケットの取り組みは始まり、1979年のアメリカ矯正学会誌への論文発表が世界デビューになり、これがinvisible treatment見えない矯正治療の始まりです。さてそれから40年。正式には30年が過ぎようとしています。その間に5回の大きな変更がありました。

おそらく第六世代のブラケットもあることでしょう。このブラケット見ていただくとわかるように上下にメインアーチを入れるスロットがあります。これは世界でこのブラケットだけです。上のブラケットのサイズが第五世代になってかわりました。普通のブラケットは下のスロットだけです。これをホリゾンタルスロットと呼びます。これは表側のスロットと同じです。だから上のスロットが追加されたことになります。写真ではわかりませんが真ん中に縦穴もあいています。

最近、私たちアイ矯正歯科に若い先生が2人います。とてもよく出来ますが彼らもリンガルブラケットの習熟を目指しています。その中の一人、菅先生が言います。“先生このブラケットなくなりませんよね”。“たぶんね”。多くの歯科医が使っているわけではありません可能性はゼロではありませんが、他のブラケットよりもなくならないかもしれません。

藤田先生も今年大学を退職されました。今、主人と私でまとめの論文を準備しています。アメリカに送る予定です。あまりにも難しい治療のためにあまり普及しませんでした。また色々な事情で1大学を除いてすべての大学で行っていませんでした。

このブラケットはなくならないと思います。以前このブラケットを使用している医院を探しているという患者さんが来たことがあります。“どうしてご存知でしたか?”っと尋ねると。“以前、新聞とニュースで見た事がある。やるならこれだと思っていた”っと昔の新聞記事を見せてくれました。当時はアメリカの3大ネットワークに取り上げられ、主人も愛知県で中日新聞で見た。これだと思っていた。運命的なものを感じたと言っていました。

さて、現在アイ矯正歯科では予約が取りづらい日があります。早く後継者を育てねばと思っていますが、過去に育った例はなくこの方法の難しさと奥の深さに勝てず脱落する先生がほとんどです。普通の治療では十分なんですが、この治療には本人の資質としつこさというか古い言葉になるかもしれませんが根性が必要です。後世に伝えるのも教えていただいた先人にむくいることです。最後の一人になるまでに育てます。今いる菅先生はいいです。彼には期待しています。20年で始めての逸材と主人と二人でほめていますがこれからが勝負です。“合理的なことは考えるな”これが彼に対する主人の厳しい言葉です。

合理的なこと。これは医療では手抜きになる。自分に楽なことは考えるな。これも藤田先生の教えだと思っています。だから多くの患者さんを治療できません。何卒ご理解ください。perfect invisible treatmentを目指し実現していきます。一人でも多くの人に治療中でもスマイルを。

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