2008.07.21
最近、増えてきた相談にこういったことがあります。
お子様のことで一般開業医の先生のところで簡単な取り外しの装置、症装置などを使用して治療をしようと思うのですがどうでしょうか?というものです。
いつも普段通っている先生のすすめだしどうだろうか?費用も手ごろだしと考えてこの治療法を受けてみようということになる。ところが治療で手に負えなくなると結局矯正の専門医への受診をすすめられ、矯正の専門医でさらに費用が追加されてしまう。最終的に費用を合算してみるとどうも高くついたようだ。
これはよくあることなのです。どこに問題があるかということを説明します。まずは不正咬合には大きく分けて2つの原因があります。一つは歯の角度や萌出している状態によっておきるもので歯が問題のもの。これ以外に骨格が原因で起こっているものです。もちろん骨格が原因で起きている場合の方が難しくなります。
さてそれはどうやって判断するのでしょうか?これには側面頭部X線規格写真が必要になります。矯正の専門医ならある程度は顔で判断が付きますが、やはり危険です。では一般の先生がそのレントゲンを撮影する機械を持っているか?これはほとんどNoです。またこれを基にして分析できるか?これもNoです。分析には顔の解剖学的ものなど特別な知識が必要でこれは矯正科に数年は在籍して訓練を受けなければできません。
ここに実際に撮影したレントゲン写真を示します。左が正面規格写真。右が側面規格写真になります。

そしてそれを分析した結果です。

これ以外にもアイ矯正歯科では歯の大きさや歯列の幅などお計測して総合的に診断、治療目標、治療計画をご説明させていただいています。
次にお見せするのは歯だけを撮影したもので、これ以外もっと小さなレントゲンをお撮りして詳細について調べます。もちろんX線被爆は最小にして健康に害のあることはまったくありません。この歯のレントゲン写真は歯だけの情報を得ることが出来て不正咬合の診断の一部です。

これだけでは診断できません。このレントゲン写真は一般の虫歯の医院でも持っているものです。どうもこの写真と勘違いされている方が多く。この写真から出っ歯や受け口の程度はわかりません。
私がここで言いたいのは矯正は矯正専門医へということです。患者さんはお子様でも大丈夫です。小児歯科さんは永久歯だけの歯列を治療の分野にしていません。しかし矯正が完結するのは永久歯になった成人です。そこまで診ないと綺麗な機能的な歯並びで生活できるかは判断できません。ご注意ください。最近は我流で治療したりする先生や講習会程度のものなど患者さん獲得に頑張っている先生もいます。それはいいのですがそれによって患者さんに迷惑になるのはいかがかと思います。上記診断を時間をかけて説明していただけないのなら治療はそこで受けるべきではありません。餅は餅屋です。