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結局発表することにしました。訃報です

 6th World Society of Lingual Orthodontics (WSLO) Congress

第6回世界舌側矯正歯科学会から講演依頼が届いたのは以前にブログで

報告しました。

 

タイトルの締め切りが昨日の9月5日でした。

 

その日まで煮え切らない男である私は悩んでいました。

断ると言う選択肢はないにも関わらずです。

 

それでもどうししょうかと考えていたのです。

結局演題を添付しました。

 

約1年かけて講演の準備をします。

のんびりしているとすぐにその日が来てしまいます。

韓国から来た留学生の面倒をよく見てくれたメル友の塚越先生を誘うつもりです。

2人で旅行する最後になるかもしれません。

 

久しぶりのブログ更新には理由があります。

実は25年来一緒に研究をしてきた大学教授が亡くなりました。

以前から骨髄異形成症を患っていました。

白血病の前癌状態とも言われています。

 

この3月に私と教授室で話をしました。

「先生とは長かったね。もしかするとこれで水杯になるかもしれない。」

えっ。何言ってるんですか?

ミリタリー好きだけあって表現は古いです。

 

かなり前からこの病気は発症していました。

知らされていましたがそれほどだと思っていませんでした。

すごく元気そうに見え、エネルギシュだったからです。

 

余命が2,3年しかないので思い切って臍帯血移植をするとの報告でした。

9月いっぱい大学を休む。その間よろしくね。と言ったものでした。

 

無菌室に入る前に一度見舞いに行きました。

その時は声が枯れていましたが長い時間話ができました。

本人はこの9月に復帰するつもりでいました。

それを誰も疑っていませんでした。

 

最後にメイルを頂いたのは

7月3日の事でした。「私の復帰には思ったより時間がかかりそうです。」

「よろしくお願い申し上げます。」とのメイル。よろしくお願い申し上げます?

丁寧なメイルを始めてもらいました。

ご自分ではわかっていたのかもしれません。

 

3月18日から7月3日までの間30通以上にわたる短いメイルのやり取りしました

私の事を最後まで気にしていてくれました。

その後に危篤になりICU(集中治療室)に収容されました。

8月10日広島県三次市から金子先生が見舞いのため上京し、

私も彼と待ち合わせて2人で病院へお見舞いに行きましたが、

ICUは血縁以外の人は入る事が出来ず

病室の前で息子さんから様子をお聞きしただけでした。

会う事はかないませんでしたが、

敗血症になっているが克服しつつあるという事をお聞きし

金子先生と安堵しその日はほっとした気分で帰宅しました。

 

しかし、回復することはなかったのです。

最後に会ったのは、8月31日日曜日

アイ矯正の診療が終わってから

7時頃一人でお見舞いに行きました。

一般病棟でしたがナースセンターの前と聞き心配していました。

誰だかわからないほど痩せ、やつれていました。

看護師さんが「耳は聞こえます。話しかけてあげてください。」

椅子を持ってきてくれてベットの横に置きしばらく話しかけました。

目を開けてくれて、うっすら涙が流れたように見えました。

呼吸が荒く、まばたきもなく

この状態では体力がひどく消耗することは容易に判断でき、時間の問題でした。

急ぎ知らない教え子たちに伝えなければ

 

それが生きている先生と最後の別れでした。

帰りの電車の中で

お世話になった元大学院生や金子先生、

親しい先生方にメイルで報告し

次の日曜日に皆でお見舞いに行く約束をしました。

異口同音 驚きを隠せない状態でした。

皆をさそって行く事にしたのは

実際にこの状態の先生に一人で会うのは辛いからです。

しかし間に合いませんでした。

 

入院して6か月

訃報が息子さんから私の携帯に届いたのは

今週の水曜日の朝

教室のジャーナルクラブに出席している時でした。

いつもなら気が付かないマナーモードの携帯が着信で光っているのに気付きました。

息子さんである事から内容はわかっていました。

 

金曜日のお通夜、本日の告別式とアイ矯正をお休みさせていただきました。

 

変わり果てた姿に号泣しました。

親族と同じような立場で霊安室から火葬まで行きました。

入院中に58歳の誕生日を迎えました。

「お誕生日おめでとう」のメイルに一言

「ありがとう」それが限界だったのかもしれません。

 

若すぎる死に直面しました。

葬儀の写真がとても朗らかです

病魔と戦っていた病室での顔とは大きな違いがあり

私はお通夜の時は葬儀場には入れませんでした。

泣く学生の姿がそこここで見られました。

私もしばらくは泣かなくてもよいぐらい泣きました。

 

ご冥福を祈ります。

矯正はハッピーな医療です。

命に係わる病気ではもちろんありません。

しかし、歯並びの悪い事、噛めない事を真剣に悩んでいると言う点では

一般的な医療と同じかもしれません。

命の重さ、生きるという事をこれから考えていきたいです。

 

私は彼の分まで頑張らなければいけませんね。

 

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